普通救命講習/上級救命講習(消防)

心肺蘇生法の講習会で、市民にとっていちばん身近なものは地元の消防署などで開催されている救命講習ではないでしょうか?

各市町村毎に設置される消防本部が開催している救急法講習は、総務省消防庁からの通達によって実施されているもので、運営は各消防本部に任されていますが、全国統一された内容になっています。

コース修了後には、各自治体消防長の名前で公式な修了カードが発行されます。

救命講習には2種類あります。
3時間で行なわれる普通救命講習と8時間かけて行なう上級救命講習のふたつです。
内容的には次のような感じです。


普通救命講習(3時間)

(成人を対象とした)胸骨圧迫、口対口人工呼吸法、AED使用法、気道異物除去、直接圧迫止血法

上級救命講習(8時間)

(普通救命講習の内容に加えて)小児・乳児に対する心肺蘇生法、保温・体位管理等、包帯法・副子固定法、搬送法


必ずしも普通救命講習から受講する必要はなく、いきなり上級講習を受けても構いません。せっかくでしたら、最初から上級救命講習を受けられることを私はお薦めしています。

この講習の特徴は、日本ほぼ全国の市町村消防本部で開催されているという点。講師(指導員)は消防職員のOBが行うことが多く、実際の救命経験豊富なプロから学ぶことができるのもいいところかも知れません。

ただし、消防本部単位で行なわれていますので、その規模や方針によって頻繁に定期開催をしているところもあれば、人数を集めて開催を依頼しなければいけないところなど、対応がバラバラであるという点は注意が必要です。また、小規模な消防本部では上級救命講習は開催していないところも多いようです。

政令指定都市など、大規模な消防本部では救命講習業務を外郭団体に委託している場合が多く、例えば東京消防庁の場合は東京救急協会という法人が窓口になっています。その場合でもきちんと消防長(東京の場合は消防総監)の名前で修了カードが発行されます。

今では心肺蘇生法の講習を行なう団体はたくさんありますが、総務省消防庁という国家機関が定めた公的な救急法講習は救命講習が唯一です。発行されるカードは修了証ということで、「免許」とは違いますが、心肺蘇生に関する唯一の公的資格と言えるかも知れません。

登山やカヤックなどアウトドア関係のツアー会社のウェブサイトを見ると、ツアーガイドの取得資格として「上級救命講習修了」などと載せているのをよく見かけます。

普通/上級救命講習の募集や申し込みは消防本部単位になりますので、地元消防署に問い合わせるか、市町村の広報紙から情報を探すことができます。受講料は無料か、もしくはテキストなどの実費(千円程度)ということが多いです。

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